米国発の分析ツール『Amplitude(アンプリチュード)』って何?どうやって使うの?
この記事では、上記の疑問に答えます。
この記事でわかること
- Amplitude(アンプリチュード)の基本情報
- Amplitude(アンプリチュード)の使い方・始め方
(画像引用:Amplitude公式)
Amplitude(アンプリチュード)は、デジタルマーケティングの世界で利用されるグロースハックツールです。
グロースハックとは、顧客のアクセス解析から分析、戦略策定・改善行動までおこなうことですが、Amplitude(アンプリチュード)はSQL不要※で一つのプロダクト分析ツールで一気通貫で実行可能です。
※データベースの管理やクエリにおいて、コーディングは必要としないこと
Amplitude(アンプリチュード)は、国内外で3,000社以上も導入する世界No.1のプロダクト解析ツールで、自社のECサイトやアプリケーションの販売実績を飛躍的に高めるお手伝いをします。
ぜひ、自社ECサイトやアプリケーションの課題を抱えている企業の方は、本記事を読んでAmplitude(アンプリチュード)を導入するかご検討ください!
ライター紹介
Kouto(こうと)
App Path 管理人
Amplitude(アンプリチュード)の基本情報
Amplitude(アンプリチュード)とは、世界のトップアナリストが行う分析を14種類の分析ツールから再現できるデジタル分析ツールです。
デジタルマーケティングが未経験の方でも、Amplitudeを使って自社サービスがどこに課題を抱えているか分析できるのは素晴らしいことでしょう。
Webサイトやアプリの課題を正確に捉えられれば、精度の高い打ち手の数を劇的に増やす解決方法を分析データから導き出せます。
最初に、Amplitudeの基本情報を紹介しましょう。
Amplitude(アンプリチュード)の概要
Amplitude(アンプリチュード)の概要 | |
サービス名称 | Amplitude(アンプリチュード) |
月額料金 | スターター(お試し):無料 プラス:49$ グロース:要相談 |
分析できるサービス | Webサイト、ECサイト、アプリ |
無料トライアル | スタート支援プログラムあり※ |
会社 | Amplitude, Inc. |
代表者 | Spenser Skates(CEO) |
会社の所在国 | アメリカ |
URL | https://amplitude.com/ |
※ 電通経由での申し込みで設立2年以内、累計資金調達額5億円以内、社員数20人以下の企業に限る
Amplitude(アンプリチュード)では、2024年11月時点で700名以上の従業員が世界各地の拠点で働いており、グローバル進出を果たしています。
日本でもNTTドコモやパナソニック、コジマなどの大企業がAmplitudeを導入済み。Amplitude社の企業価値40億ドル(約4400億円)といわれ、2019年「次世代ユニコーン50社」に選ばれています。
日本市場では、国内のグロースマーケティング支援で実績豊富なDearOneが総代理店です。
米国発のデジタル分析ツール
Amplitudeは、Webサイト・アプリのデータベースに接続しリアルタイムのユーザー行動・属性情報を取得できます。チャネル(Webページ)を横断したユーザーがどのような行動をとったかが分析可能です。
リファラルページからWebサイトへの初回アクセスと離脱ページがわかるため、正確なカスタマージャーニーを把握し、自社サービスの改善に繋げられます。
共通のユーザーアクションから自動でグループ分けできるので、購入が多いユーザーグループの特徴もすぐに把握できます。
GA4とAmplitudeはどう違う?
有名なWebサイトのアクセス分析ツールにGoogle Analytics(GA4)がありますが、GA4とAmplitudeはどう違うのでしょうか。
筆者はWebメディアも複数運営しており、GA4は日ごろから利用しています。そして、今回の記事制作にあたり、Amplitudeも自社のECサイトで利用させていただきました。
2つのツールでは特徴や強みが異なるため、以下のように比較ポイントがあると考えます。
GA4の特徴・強み | Amplitudeの特徴・強み |
アクセス解析に強い ・Webページ単位のPV数 ・測定期間によるPV数の変化 ・Webページの離脱時間の計測 |
行動分析に強い ・ユーザーのアクセス行動の把握 ・共通行動からのユーザー属性把握 ・流入経路の把握 |
上記のようにGA4は、PV(セッション)から、Webサイト(ページ)毎の状態把握がしやすく、オウンドメディアやブログ運営のアクセス解析に適しています。
一方、Amplitudeはユーザー行動分析に強く、スタートセッション(ユーザーが最初に訪れた地点)からエンドセッション(ユーザーが離脱した地点)まで、ページごとにファネルダウンで離脱率がわかります。
ユーザー行動から自社サービスのどこに課題があるのかを特定しやすいため、AmplitudeはECサイトやアプリケーションの行動・CV分析に優れているでしょう。
デジタルマーケティングが初めての方でもWebサイトのユーザー行動分析ができれば、自社サービスのUI・品質改善に効果的なアイデアを出せます。
料金プランの比較
Amplitudeには、3つのプランが存在します。スターター・プラス・グロースに分けられ、月額料金の違いから活用できるツールの範囲に差があります。
以下の比較表で各料金プランの大まかな違いを確認しましょう。
スターター | プラス | グロース | |
月額料金 | 無料 | 49$ | 要相談 |
基礎的な製品分析 | ○ | ○ | ○ |
ユーザージャーニー | ○ | ○ | ○ |
データテーブル | ○ | ○ | ○ |
キャンペーンレポート | 1チャンネル | 1チャンネル | ○ |
行動コホート分析 | × | 5つまで | ○ |
高度な行動分析 | × | × | ○ |
グループ行動分析 | × | ○ | ○ |
セッションのリプレイ回数 | 1,000/月 | 10,000/月 | カスタム |
チャート保存数 | 10 | 無制限 | 無制限 |
協業スペース数 | 1 | 3 | 無制限 |
分析プロジェクト数 | 1 | 3 | 15 |
カスタマサポート | - | オンラインサポート | ○ |
無料のスタータープランでもAmplitudeの製品分析ツール活用ができるため、まずはスターターからお試しいただくのがよいでしょう。
自社製品(サービス)1つを分析するのではなく、複数の自社製品(サービス)を分析する場合はプラスプラン以上への登録が必要です。
Amplitude(アンプリチュード)の使い方
Amplitude(アンプリチュード)では、さまざまな分析ツールが利用できますが、主要な使い方を紹介しましょう。
Amplitudeの使い方
- カスタマージャーニーを分析する
- ユーザーのアクセス経路(リファラー)を特定する
- 行動コホート(共通行動)からコアなターゲットを分析する
- スペースで作成したコンテンツ管理ができる
カスタマージャーニーを分析する
1つ目がカスタマージャーニーをファネルダウン※で分析すること。上記画像は弊社ECサイトのファーストセッションから購入までに行きついたユーザーのファネルダウンのグラフです。
※数の見込み顧客が商品・サービスを「認知」してから「購入」するまで、ふるいにかけられ段々と少数になっていく様子を図式化したもの
ユーザーが「①最初に訪れたページ」から「②商品ページ」に遷移し、「③買い物カゴ」「④支払いページ」「⑤注文完了後」のページに移っていくまで、どのくらいのユーザーがどこで離脱しているのかが分析できます。
カスタマージャーニーのファネルダウンから、離脱数が多いページにECサイトの課題があるのは一目瞭然です。
やり方は簡単で、左上の「作成する」ボタンから「ファネル」を選択し、「イベント」から「Start Session」を選びます。次に、「Element Clicked」で「Page Title」からファネルダウンしたいページを選択するだけです。
最後の「Element Clicked」はCVになるページを選択しましょう。
ユーザーのアクセス経路(リファラー)を特定する
Amplitudeは、ユーザーがどのアクセス経路(リファラー)からサイトに訪れたのかを計測するのにも役立ちます。
今は、Googleのオーガニック検索以外にも、Webメディアやブログ、SNSやYouTube、インスタグラムなど様々なプラットフォームから流入が求められる時代です。
チャートのイベントから「Start Session」を選択し、「referring_domain」からリファラーのURL選ぶことで、どのリファラーが最もアクセス数に効果を残しているのか判断できます。
売上に貢献しているリファラーを特定できれば、成功事例の横展開や注力すべき施策の意思決定に役立つでしょう。
行動コホート(共通行動)からコアなターゲットを分析する
行動コホート分析は、共通行動からコアなターゲット層を分析できます。この分析は、無料プランでは対応していないため、プラスプラン以上のアップグレードが必要です。
共通の行動をしているユーザーをグループに分けることで、LTV(ライフタイムバリュー)※が大きくなる可能性を持つユーザーを特定できるかもしれません。
実際に行動コホート分析をおこなっている解説動画は下記をご覧ください。
スペースで作成したコンテンツ管理ができる
スペースは作成したチャートやファネルダウンなどのコンテンツを管理しておくのに便利です。
毎日、作成したコンテンツがリアルタイムで更新されるので、アップデートされた分析にすぐにアクセスできます。
Amplitude(アンプリチュード)の始め方
Amplitude(アンプリチュード)無料のスタータープランを利用して見たい方は、公式サイトの「無料で試す」ボタンから始められます。
まず、スタータープランをお試しいただき、ぜひ世界No.1のデジタル分析ツールを体感してみましょう!
まとめ
Amplitude(アンプリチュード)は、米国発の分析プラットフォームです。
Webサイト以外にもECサイト、アプリを利用するユーザーの行動分析から、自社(プロダクト)サービスの課題点を数多くのチャート分析から明らかにし、本当に必要な打開策を打つことができるようになります。
デジタルマーケティングが初めての方でも、Amplitudeを使えば、真のペルソナを見つけて、前向きなアイデアを出す役に立つことでしょう。
これ以外にもライフスタイルに役立つスマホアプリの記事を沢山書いています。
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